蔵王 樹氷トレッキング 東北の避難小屋に初泊り
仙台駅から蔵王ライザワールド スキー場へ。
リフトを2つ乗り継ぐ間にも、樹に着いた雪の状態がどんどん変わってくるのが分かる。
リフト降り場から、スキーヤーがボーダーが樹氷フィールドへ飛び出していく。気持ち良さそうだ!
自分達は、スキー、ワカン、スノーシューの混合グループ。ここから20分ほどの避難小屋が今夜の宿。
(かわいい避難小屋。初めて窓から入る経験をする)
東北の避難小屋は積極的に泊まることを前提としているそうで、避難装備やストーブも完備されている。とは言え、燃料が無かったらアウトなので、リーダーが4Lの石油を背負ってきてくれた。
おかげで暖かい一晩で、冬用シュラフでは暑いくらい。(おまけとして、帰京してからもしばらくザックが石油臭かった。。)
翌日はずっとホワイトアウト。数メートル間隔に立っているはずの目印のポールすら見つけるのが困難になり、素直に引き返す。
次回は快晴の空の下、あのモンスターに再会したいな。
リベンジリスト更新中。
『はじめてのヒマラヤ登山』 ~オンナ5人がヒマラヤ・デビュー! 楽しくも過酷な体験記~
楽しく再読した1冊、『はじめてのヒマラヤ登山』(”目指せ、ネパール”登山チーム著、2013年、誠文堂新光社刊)をご紹介。
登山ガイド、画廊職員、主婦、看護師、フリーライター、登山ガイド、というそれぞれ違った背景を持つ女性5人が、期間限定でチームを組む。登山経験も体力もバラバラのメンバーが、仕事の合間にトレーニングに励み、5,520mのヤラ・ピークを登頂するまでの顛末記だ。
日本での高度トレーニングや旅行の準備、ネパールに入ってからの食事や習慣の違い、テント生活、高度順応への苦労など、どの切り口から読んでも、へぇ、と思わせられる。写真やイラストがふんだんに入っていて、ネパールの山の美しさや、単純に旅行記としても面白く読める1冊。
実は2年前にネパールを3週間ほど旅した際、大いに参考にさせてもらった本だ。
2年前、リストラにより退職。『これからどうしよう』と途方にくれていた自分は、ネパール旅行を思いつく。当時はサラリーマン生活に戻る想定しか持たなかったため、再就職に憂鬱な毎日だった。その一方で、こんなに時間が自由になることはもう無いかもしれない、という気持ちが強くなる。
ツアーを申し込んだが、失業保険の受け取りのためハローワークに通わなくてはならず日程が合わない。一緒に行けるような暇な友人もおらず、最終的にはネットで旅行会社を探し、現地ガイドを頼んでひとり旅することとなった。
初めてのひとり海外旅行、初めてのネパール。
エベレスト街道を歩く12日間のトレッキングを組み込み、最高点は5,545mのカラパタール。富士山より高い山に登るのもこれが初めてだ。今振り返ると、けっこう思い切ったなぁと思うが、この経験がきっかけで自分はセミリタイヤに踏み切ることになった。いわば人生を変えた旅だ。
本を読み、写真を見るにつれ、どんどん記憶が蘇ってくる。また行きたいなぁ。
ヒマラヤに行ってみたい人、おススメです!
(4月のネパールはラリーグラス(=芍薬)が息をのむ美しさ)
【参考】カトマンズにある日本人経営の旅行会社。
日本語のできるガイドさんもいてたいへんお世話になりました。
http://www.himalayanactivities.com/
2年越しのチャレンジも撤退(涙) でも、自分が諦めるまでは ”負け” じゃない
週末は谷川岳山系に雪洞堀りに。
テントではなく、積雪地に横穴を掘って泊まるという企画。昨年、雪が少なく途中撤退しているだけに、参加のみんなも今年こそはという気持ちだ。快晴微風、雪も申し分なさそう、と気分もあがる。
が、掘り進めるうちに木の枝や根がどんどん出てくる。はじめはスノーソーで切り払っていたが、太い枝が出てくるとどうしようもない。掘る方角を変えて残る方法を考えたが、とうとうタイムリミット。日没前に撤退を決めた。
同行の別パーティーは、問題なく掘り進むことができ、雪洞の完成間近だ。
彼らは残り、我々は食材を背負ったまま薄暮の中を下山する。
疲れて寒く、すべてが徒労のように思えてくる。
無念だ・・。
帰りの車中、音楽好きなリーダーが新旧和洋ミックスの楽曲を流してくれる。
ハスキーなロッド・スチュワートのセイリング(Sailing)にささくれていた心が慰められる。
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自分が諦めない限り、挑戦の続きであり、負けではない。そんな言葉が浮かんで来る。
音楽の力ってすごいね。
歌はフランス語に代わり、?、と思っていたら途中から聞き覚えのある旋律に。歌手はクロード・フランソワで、フランク・シナトラのマイウェイ(My way)の原曲になった歌だそうだ。
フランス語は分からないけれど、魂を揺さぶる彼の声に聴き入る。
生きるということへの純粋な喜びと情熱が溢れてくるようだった。
帰宅してyoutubeを検索。
Comme d'habitude(<仏>いつのように、いつもどおりに)(May wayの歌詞とは全く別ものらしい)
60年代フランス音楽界のスーパースターであり、若くして悲劇的な死を遂げたということも初めて知った。映画「最後のマイ・ウェイ」、ちょっと観てみたくなった。
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そして、雪洞掘り、Never give up!
来年も懲りずに挑戦する!
今日登ってきました! 快晴・微風の入笠山 (1955.1m)、雪山初心者入門編
3週連続で悪天候に見舞われちょっと凹みがち・・
でも今日は違います(胸張り)。快晴の入笠山をGet!
って、ちょっと雲が上がってきているね。まあ、12時過ぎなので致し方ない(と言うことで)。
入笠山は南アルプス領域の端に位置する山で、最寄り駅はJR中央線 富士見駅。初夏の入笠湿原のスズラン群生やお花畑で有名だが、冬となれば、富士パノラマリゾート スキー場、そしてスノーシュー・スノーハイクで賑わう雪山初心者入門編の山でもある。
平日の早朝、通勤・通学者に混じって中央線各駅停車を利用。今日も日野原駅からの甲斐駒がめちゃカッコよく、気分があがる⤴
今回は、JR富士見駅からタクシーで沢入登山口へ入り(約20分、¥3000程度)、静かな樹林帯を小一時間歩いて山彦荘との出会いへ。
さらに入笠湿原、短い急登を経て山頂に!
青い空、360度の展望。
蓼科にはじまり、阿弥陀に終わる八ヶ岳連峰。金峰。富士山。鳳凰、アサヨ、甲斐駒、鋸、仙丈、奥に北岳の南アルプス。中央アルプス。御嶽、乗鞍、北アルプスは甲斐駒や白馬まで。
なのに、デジカメの調子がイマイチで残念至極。
久しぶりに雪山らしい景色を堪能できて、気分は上々。
今週末も晴れてくれ!ヤマテンでは大荒れ警報がでているけどさ・・
100歳を祝う
学生時代の友人と3か月振りに会う。誕生日の近いふたり、合わせて100歳記念のランチである。
(広尾 Jasmine。料理とサービスの行き届いた鉄板のお店)
若いころに仲の良かったメンバーも、仕事、生活スタイルが分かれてくると、同じように付き合うのは難しい時期がある。
家庭を持ち、仕事をしながら子育てしマイホームも手に入れて、という友人と、おひとりさまでセミリタイヤな自分。
共通点が減り、スケジュールも合わず、会うのは数年に1回程度になっていたが、縁をきりたくないなと思うひとりだった。久しぶりにメールをもらって逢ったのが3か月ほど前。家族の危機に悩んでいた。
元気?、こっちは少し落ち着いたよ、と笑ってくれたが、状況は楽ではなさそうだ。
子どもの環境を守るためにマイホームとは別にマンションを借り、学校とリハビリ施設の送り迎えを続ける毎日。家族全員が揃うのは週末だけ、看護休暇をもらっている職場のことも気にかかる。もうひとり受験生も抱えているのに、十分にケアできていないようで可哀そうだ・・
それでも笑って、『ふたりで100歳かぁ、すごいね。ガタもくるはずだ』と言ってくれる友人に敬服する。
まけるなよ!