エヴェレスト 神々の山嶺
「エヴェレスト 神々の山嶺」を観てきた。エヴェレスト南西壁の単独登攀を目指すアウトローのクライマー 羽生(阿部寛)と、その世紀の瞬間を狙う山岳カメラマン深町(岡田准一)の、山に対する執念、生きること(=死ぬこと)に極限まで向かい向き合う姿を、エヴェレスト8848mという圧倒的な自然との対峙により描き切った作品。
・・・という感じだろうか?
随所に出てくるエヴェレストの姿や、アイス クライミングや壁面でのビバーク シーン、後輩の岸(風間俊之)や羽生自身の事故シーンなど、絶対的な自然とそれに喰らいついていくクライマーの挑戦には、見ていて引き込まれた。
一方で、人間の造詣がいまひとつのような・・。特に、岸の妹の涼子(小野真千子)、君の出てくる意味が何だかちっとも響かないんだよね。何をどうしたかったのでしょう。
俳優としては、阿部寛はがんばっているなぁと感心。雪山シーン、登攀シーン、様になっていて違和感がなかった。岡田准一もがんばっていたけれど、ヤマヤさんに見えません。体の運び方、歩き方ひとつで、そこは出てしまうものなので。
また、映画全般に渡って、いや、雪山はそれじゃダメでしょう!、というシーンがパラパラあって(装備とか、行動とか)、そこは本筋とは関係ないのだけれど、目に入ってしまうと居心地が悪かった。リアリティの積み上げは造りごとの世界に没入するために大切なところ、もっとしっかり検証して作って欲しかったなぁ。
カトマンドゥの雑踏やエヴェレスト街道のシーンが懐かしい。
また行きたい、ネパール。
価格:1,944円 |