日経ニュース 『強い会社作る働き方革命 3つの破壊が始まった 』を読んだ
同一労働同一賃金、週休3日、副業。
従来では考えられなかった変化が、今、始まっていると言う。多くの企業が二の足を踏む「働き方改革」、いち早く取り入れた会社はどんな姿勢で向かっているのか。
(2016/10/18 6:30日本経済新聞 電子版より)
同一労働同一賃金 全員をフェアに扱う イケア・ジャパン
「同じ仕事をしているのに、どうして給料が低いのかと思っていました」。千葉県船橋市にあるイケア・ジャパンの「IKEA Tokyo-Bay」で働く衛藤京子さん(46歳)は、こう振り返る。
衛藤さんは2006年、スウェーデンのイケアが日本進出を果たした時にパートタイム契約で入社した。その後、キッチンや在庫管理、会計業務、セールス、スタッフ管理などを経て、現在はレジ周りなどを担当するマネジャーとなった。
かつての衛藤さんと同じような不満を持つ社員は、もうイケアにはいない。2014年9月から「同一労働同一賃金」を導入したからだ。社員の7割を占めていたパート・アルバイトを全て正社員化し、(中略)同じ職種であれば、同じ賃金の幅の中に収まる。(中略)既に成果は表れ始めている。離職率が半減したのに加えて、他社で正社員として働いている優秀な人が応募してくるケースも増えている。
短時間でも専門性を生かす ヤフー/ビースタイル
「週休3日の導入を検討する」。ヤフーの川邊健太郎副社長は9月末、こう宣言した。「単純な作業などはAI(人工知能)や機械学習に任せて、人間にはより創造性が豊かな仕事をしてもらう。そうして週休3日を実現していきたい」(同)と説明する。
土日以外に好きな1日を選択して休むイメージだ。柔軟な働き方を実現することで優秀な人材を確保しつつ、生産性向上につなげる狙いと言うが、週休3日にして、労働時間減少のデメリットをカバーできるのか。
労働時間が短くとも、高い生産性で働ける人材は実績を出せるし、企業側のニーズもある。
それを証明したのが、派遣会社のビースタイル。「時短エグゼ」と呼ぶサービスで、管理職や経理といった専門知識を持ちながら、フルタイム勤務は避けたいという人材を派遣している。(中略)「時短エグゼの利用件数は前年比2倍。日数や労働時間に制約があることにちゅうちょする企業もあるが、実際に高い生産性を持つ人材を目の当たりにすると先入観が覆り、派遣から直接雇用に切り替える企業も少なくない」
副業解禁 雇われる場から能力を発揮する場へ ロート製薬
2月に副業解禁を発表し、話題となったロート製薬。「社外チャレンジワーク制度」の名称で6月に運用が始まった。入社3年目以上の社員が対象で、20~50代の60人超が応じた。(中略)その内容は地ビール製造会社の起業、障害者支援のNPO法人勤務、フラワーアレンジメントの講師など多彩だ。働く人にとって副業解禁の魅力は多い。収入アップが見込め、転職や起業に向けたスキルアップもできそうだ。
一方、企業にとって副業のメリットは何か。(中略)本業の能率が落ちるのではないか、人材や情報の流出が起きるのではないかといったリスクの方が先に立つだろう。
ロートもそれは認識しているが、矢倉芳夫副部長はこう語る。「問題が出たらその都度対処が必要になるだろう。しかし不確実なリスクより、自由に働けない企業には優秀な人材が集まらないという確実なリスクにどう向き合うかの方が重要だ」
楽しむために、生まれてきた
セミリアタイ中の自分は組織の中で働く生活を離れて久しいが、家族や友人の多くは会社員として働いており、「働き方」は無視できないテーマだ。
先日会った友人も残業が月100時間を超え、週末に仕事を持って帰る日が続いていると嘆いていた。そうまでして働かなくても、もっと自由に生きられるはずなのに・・、と思うが、どこに優先を置くかはそれぞれの決めること。
自分のモットーは、今を生きる、今を楽しむ!、だけどね。
(楽しみ方もいろいろ。実は”社畜”状態を楽しんでいるとしか思えないひともいるし・・)