スーホの白い馬 ちひろ美術館・東京の展示より
先日、東京 石神井にある「ちひろ美術館・東京」へ行ってきた。
ちいさきものはみなうつくしき
こどもの頃、周囲から愛情をもらってきたんだな、と思い出される。そんな風に思うことができるならば、それは人生の素晴しいgiftだ。
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併設展の赤羽末吉さんの展示がたいへん素晴しく、原画の前を何度もいったりきたり、離れがたかった。
自分が小学生のころ、教科書にも掲載されていた「スーホの白い馬」。原画構成の素晴らしさと、シンプルな色と線の力強さに魅了される。絵本を手に取り、ゆっくりページをめくると、その物語の世界に引き込まれた。
「スーホの白い馬」のあらすじ。
ある日、遊牧民の少年スーホは帰り道で倒れてもがいていた白い子馬を拾い、その子馬を大切に育てる。
それから数年後、領主が自分の娘の結婚相手を探すため競馬大会を開く。スーホは立派に成長した白い馬に乗り、見事競馬大会で優勝する。しかし、領主は貧しいスーホを娘とは結婚させず、スーホに銀貨を三枚渡し、さらには白い馬を自分に渡すよう命令する。スーホはその命令を拒否し、領主の家来達に暴行され白い馬を奪われる。命からがら家へ辿り着くが、白い馬を奪われた悲しみは消えなかった。
その頃、白い馬は領主が宴会をしている隙を突いて逃げ出したが、逃げ出した際に領主の家来達が放った矢に体中を射られていた為、スーホの元に戻った時には瀕死の状態であった。看病むなしく白い馬は次の日に死んでしまう。スーホは幾晩も眠れずにいたが、ある晩ようやく眠りにつき、夢の中で白馬をみる。白馬は自分の死体を使って楽器を作るようにスーホに言い残した。そうして出来たのがモリンホール(馬頭琴)であった。
(Wikipediaより)
とてもシンプルな絵なのに、スーホが白い馬をたいせつに思っていること、白い馬がスーホを慕う気持ち、周囲のみんなが応援して様子、が伝わってくる。
愛情って特別なことではなく、こんなに普通で素直な感情なのかな、って思います。