受け取ったら、次に渡さなくては
登山を終えるたびに、無事に戻ってこられたことを感謝する。
事故の多い下山時は特に、集中しろ、絶対転ぶな、と念じながら歩いている。
山のサークルに入って、たくさんのアドバイスをいただいてきたのだが、1番多く心の中でつぶやいているのは”遭難タイム”と言う言葉。
山の事故は午後の早い時間に起こりやすい。
・目的のピークを踏んで気持ちが緩んでいる
・身体は疲れている
・いま歩いているこの道ではなく、次の何か(下山後のビールとか、次の山行とか)に気を取られがち
下山時につまづいたり、転びそうになったり、そんな様子が見られたら、それは”遭難タイム”の始まりなのだ。
自分が学んできたことを、次の世代に渡さなくちゃなあ、と思うようになった。
”遭難タイム”もそのひとつ。
テント泊のノウハウもそのひとつ。
自分が受け取ってきたいろいろなことに感謝しつつ、自然なかたちで、それを渡していけたらいい。