認知症の母と過ごす「母の日」
引っ越しやらGWやらですっかり更新が滞ってしまった。
引っ越し先では想定外の騒音問題に悩み、でもGWは南アルプス・北アルプスでシーズン最後の雪山を楽しんだ。また追ってご報告を。
(2016年7月 イタリア ドロミテ)
週末は田舎で家族と過ごした。認知症(初期)の母は同じ質問を何度も繰り返す。一番たくさん聞かれるのは「、それで、おまえはどうやって暮らしているんだい?」。
そのたびに、週3日程アルバイトをしていること、勤め先はこんな施設で、やっているのはこんなこと。アルバイト料はいくらくらいで、それでは暮らしていけないけれど、まあ独りの身で貯金もあるので何とでもなるよ、と説明する。滞在2日間ほどの間に20回は話しただろうか。
反応はそのたび毎に少し違うが、必ず最後に出てくるのが「何かあったら相談しなさい」「お金が足りなかったらちゃんと言いなさい」という言葉。
短期記憶だけでなく、昔の記憶もだんだん怪しくなり、自分で物語を創造するようになってきた。それでも、自分の子どもが正規の職についていないことだけは分かって、心配してくれる。
どんな時でも母親は母親。
頭が下がる。
あ、でもね、心配事がある方がボケが進まなくていいのかも!、と思っています。
あまり手を出すと何もしなくなってしまうからと、家人も”敢えて” 80歳の老親に食事を作ってもらったり、花を切ってもらったりしているらしい。(母に言わせれば、『年寄りをこき使って!』だが・・)
さて、何だか早くも梅雨のような様相の毎日。
週末は待ちに待った山菜山行。たくさん山菜を食べてくるぞー!
晴れを願って。