すっかり春の趣、谷川岳
週末は谷川岳へ。
春山の雪上訓練と実践登山の2日間だ。
見てください、この穏やかな空気!もうすっかり春の風情。
天神尾根は1箇所ちょっと嫌な岩の露出があるが、その他はトレースもばっちり。岩がゴロゴロしている夏道よりはずっと歩きやすい。
ゆっくり登って約3時間で最高峰、オキノ耳。
ところどころにある見事な雪庇。
晴れていれば見落としは無いだろうが、ガスっていたら雪も背景も溶け込んでしまうから、踏み抜きには注意が必要だ。
仙ノ倉、平標へと続く稜線。
いいねー、惚れる!
GWで春山も締めくくり。そう思うと雪を楽しめるシーズンって、長いようでほんとうに短いんだよね。冬テントも〆だし、美味しい山メシを考えるぞ~
春の京都 喧騒を逃れ、鞍馬山から貴船神社へプチトレッキング
4月の第一週、桜を求めて京都へ。
この時期の京都駅周辺は国内、海外からの旅行者で恐ろしいほどの混雑・・。
自分たちは都を抜け、一車輛で運行する叡山電鉄の最終駅、鞍馬へ。
駅には鞍馬天狗も。
牛若丸とのゆかりが深く、至るところに源義経の若き日にまつわるお話が残る。良い風情の和菓子屋さんには「牛若餅」¥120も。美味かった。
古からの歴史を感じさせる山門、御神木。良い気をいっぱいに吸い込む。
鞍馬山を登り(ピークは踏まない)、反時計回りで貴船神社へ下る。靴底の薄いコンバースでも、のんびり2時間ほどで周回できるが、逆コースの登りは、観光としてはちょっとしんどいかも。
貴船神社は水の神様のおわすところ。水が祀られ、石を積み上げた舟が祀られ。2時間ほどのコースだが、中心街の賑わいと離れ、気持ちの良い散策を楽しめた。
醍醐の花見の頃から、みんな桜を愛でてきたんだろうなぁ。
春爛漫。
東京の桜もこの週末で見納めだね。
教わったことを、次に繋げる
山のサークルの総会に出席した。
いろいろな内容があったけれど、最も記憶に残っているのはベテランの先輩陣のことば。
「ネットが充実した今、それで十分繋がっていけると思う一方で、ひとと直接会い、ひとに直に伝える、それが大事だと感じています」
「訓練や講習を決して軽んじるんじゃない。もう訓練を受けなくていいという人は、じゃあ、自分が講師をやれるのか?」
「先輩から教わったことを受け継ぎ、下に伝えてこその山岳会だ。そうでなければ同好会だ」
モヤモヤしていた気持ちが吹き飛ぶようなメッセージだった。
営利目的でないボランティアの集団で、こんな風に臆さず発言するメンバーがいてくれることに改めて感謝。そして、自分がもらってきた沢山のことを、次の世代に返したいという強い気持ちが蘇ってきた。
目指していることは間違っていない、と後押しをもらった一夜だった。
凍てつく小雨の中、岩場訓練
週末の土日は久しぶりの岩場訓練。土曜日も寒かったが、日曜日は小雨の中を決行。訓練場所は奥武蔵だが、殆ど冬山装備を着込み、ホッカイロを貼り付けて臨んだ。
演習内容はビレー、事故脱出、懸垂下降。
今回はじめて懸垂下降を担当することになり、初心者のひとに覚えて欲しい基本ポイントを3つに絞って何度もその点を繰り返した(つもり)。
1.ダブルロープ・ATC使用時のうっかりミス撲滅
2.下降器の下にオートブロックをセットする
3.オートブロック(マッシャー)の操作方法
雨の中は岩が滑るし、ロープは伸びる。オートブロックに使用するスリングはだんだん締まりがきつくなってくる。
そんなこともまずは経験して自分の知識にして欲しい、という総合リーダーの判断での雨中訓練。担当として事故があってはならないので、セッティングから指導、回収まで終了し、無事に終わってほっとした。
リーダー役が続いて緊張することの多かった2月・3月だが、これで一区切り。春山・夏山に向けて気持ちを切り替えるぞー
泥まみれになったロープをていねいに洗う。きみたちもお疲れさま。
きれいになったロープを乾かしながら、ちょっと充足感。
4度目の唐松岳は強風、途中撤退
3月の3連休を利用して北アルプス、唐松岳へ。
今年で4度目になるが、山頂からの圧巻の景色は筆舌に尽くしがたく、毎年でも登りたい山のひとつだ。
(昨年、2016年3月の唐松岳)
初日は八方スキー場のゴンドラ、リフトを乗り継いで、八方池山荘へ。食事がおいしく、お風呂もある、山”旅館”と呼びたい宿で、快適そのもの。この日は曇が重く、晴れ間が見られなかったが、ヤマテン予報に拠れば翌日午前中は青空が見られるはず。
しかし、夜半から暴風となる。
風が吹き荒れ、時々建物にどんっ、という衝撃がくる。風の音に何度も目が覚める。
アタック当日は6時に出発予定だったが、風が横に吹きすさび、雪を巻き上げる状況。しばらく様子を見ようと、30分おきに外に出て風を確かめるが、あっと言う間に体が冷えてしまった。
悩んだ挙句、8時少し前に出発。空が明るくなってきたので多少気持ちが楽になるが、それでも耐風姿勢の連続、景観は望めずと、苦行・・
体調不良者がでたこともあり、丸山ケルンで撤退を決める。
他パーティはそのまま登って行くひとたちもいるが、自分達は引き返した。特に危険な場所があるわけではないが、強風滑落の可能性はあるし、何よりこんな視界の中を登っても楽しくもなんともない。
しかしまあ、こうやって途中撤退すると、その後の疲労感(徒労感?)もまた半端ないものがある。しかも、翌日の祝日、ヤマテン予報をまたも覆して晴天、微風だったというのだから、もうがっかり、である。。
それなら山荘に2連泊すれば良かったな・・、と思っても後の祭りだ。
うーん、今シーズンはお天気イマイチの連続だ。
晴れ男・晴れ女のメンバーのみなさん! 次回はぜひ! お願いしますよ~(ほんと・・)
3年3度目の赤岳、八ヶ岳連峰は快晴!
蔵王 樹氷トレッキング 東北の避難小屋に初泊り
仙台駅から蔵王ライザワールド スキー場へ。
リフトを2つ乗り継ぐ間にも、樹に着いた雪の状態がどんどん変わってくるのが分かる。
リフト降り場から、スキーヤーがボーダーが樹氷フィールドへ飛び出していく。気持ち良さそうだ!
自分達は、スキー、ワカン、スノーシューの混合グループ。ここから20分ほどの避難小屋が今夜の宿。
(かわいい避難小屋。初めて窓から入る経験をする)
東北の避難小屋は積極的に泊まることを前提としているそうで、避難装備やストーブも完備されている。とは言え、燃料が無かったらアウトなので、リーダーが4Lの石油を背負ってきてくれた。
おかげで暖かい一晩で、冬用シュラフでは暑いくらい。(おまけとして、帰京してからもしばらくザックが石油臭かった。。)
翌日はずっとホワイトアウト。数メートル間隔に立っているはずの目印のポールすら見つけるのが困難になり、素直に引き返す。
次回は快晴の空の下、あのモンスターに再会したいな。
リベンジリスト更新中。