RADWIMPSの「棒人間」にシビれた NHK SONGS(11月24日放映)から
昔からテレビは持たない生活で、気になる番組はPCで録画して、気が向いたら観る。良く再生するのはNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」、「SONGS」。毎回録画しておいた中から面白そうなものだけを選ぶのだが、”RADWIMPS”という聞きなれないグループが、昨今話題の映画『君の名は。』で音楽を担当したグループと知り、遅ればせながら視聴した。
冒頭の「棒人間」に気持ちを掴まれる。
ねぇ、僕は人間じゃないんです 本当にごめんなさい
そっくりにできてるもんで よく間違われるのです僕は人間じゃないんです じゃあ何かと聞かれましても
それはそれで皆目 見当もつかないのです(中略)
僕も人間でいんですか ねえ誰か答えてよ
見よう見まねで生きる僕を 許してくれますか
ちょっとBUMP OF CHICKENを思わせる、Vo.野田洋次郎の声質と空気。
歌詞と世界観は、不思議なんだけど、なぜか中島みゆきと椎名林檎を思い興させた。
でも、この歌いの柔軟さ×パフォーマンスは、彼ら独特の世界になっている。
ふたりで一緒に風邪をひこう、と歌うバラード「告白」
毒あるラップ調の「AADAAKOODAA」
10年以上に渡るロックバンド人生を寿ぐ「トアルハルノヒ」
そして、”僕は人間じゃないんです”、と歌う「棒人間」
とんがる歌、煽る歌、まっすぐな歌、本質を問う歌、どれもいいね。そしてとても若々しい。
人生後半戦に入った自分には、どの曲も素晴らしく、可能性と希望に満ちて感じられる。作っているご本人の意図は、ほんとうは違うかもしれないけれど。
「若さ」はとても大きな資産で、他の何とも替えることができない。
それは、持っているひとにはわかりづらく、失おうとしているひとにのみ、鮮明に映る。
あまり積極的に音楽を聴いたり、音楽が流れている場所に足を運ばない自分にとって、SONGSは時に、新しい出会いを作ってくれる。
周回遅れだっていいよね。今日の”出会い”に感謝。