雪山の怖さは、まず滑落。そして雪崩
JAN (日本雪崩ネットワーク/Japan Avalanche Network)のHPに、先日、立山連峰の浄土山で起こった雪崩事故の速報が掲載されている。東工大生6人パーティの内、1人が死に至った雪崩だ。
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斜度35度の北東斜面、事故の2日前のミゾレで形成された厚さ20‐100cm前後の雪の層が、幅12mで140mほど滑り落ちた。
事故の起きた現場は、地図で見ればほんとうに小さな沢沿い。しかし、ひとたび雪崩れて巻き込まれれば、ひとは簡単に死んでしまう。
パーティ6人の内、巻き込まれたのは3人。亡くなったは1人は先頭を歩いていたリーダー格の学生だったそうだ。救出は20分以内にできていて、ちゃんと訓練も身につけたパーティだったのだと思うが、死因はやはり窒息。
たらればの結果論に過ぎないと分かっているが、現場写真を見る限り、夏道に近いルートを取っていたら、もしかしたら雪崩に巻き込まれずに済んだのかもしれない。(雪崩を引き起こさなかったかもしれないし、雪崩の勢いが落ちていたかもしれない。カモシカ論・・)
自分が所属する山のサークルでも、雪山に向けての訓練がスタートしたところだ。机上講習会で概論を学んだ際にも、この立山連峰の雪崩事故について話題にあがった。
学んでも、考えても、事故の回避は容易でない。でも、少しでも危険を避けられたらと、自分も年明けに雪崩対策訓練に参加することにする。
学ぶチャンスがあって、それを活かすことができたら、こんなにありがたいことはない。