服を買うなら、捨てなさい 地曳いく子
昨年から話題になっていた「服を買うなら、捨てなさい」(地曳いく子著 株式会社宝島社 2015年3月発行)を読んでみた。
断捨離、シンプルライフ、ミニマリストと、時代は”持たない豊かさ”にシフトしてきている。
モノへの過剰な執着や、モノに振り回されることへの忌避感が高まってきているように見えるが、それはとりもなおさず、自分でコントロールできない様々な環境;仕事のしがらみや人間関係、家庭、閉塞感のある政治経済、自然災害やテロへの恐怖、そして老い、といったものからの逃避なのかもしれないと感じることがある。
(思春期の女の子がダイエットに走るのと同じ現象のような・・・。逃げていけないなどとは、決して申しませんが。)
さて、この著書はそんなダークサイド(?)に踏み入ることなく、上質なHOW TO本、そして人生の指南本として、楽しく一気に読み通すことができた。
流行なんて関係ない。自分をよく見せたもの勝ち。(中略)
人生、お金も時間も限られています。どうせなら、どちらも有意義に、自分が心地よく輝くために使いませんか?
素敵な服を着て、素敵な気分でいるひとの周りは、いつも素敵な雰囲気です。
素敵な気分というのは、周囲にも伝染するもの。だから素敵な人は、周りの人や空間までも素敵なのです。
今の自分を知って、今を楽しく生きる。
そんなエールに気持ちが後押しされる。
久しぶりに、わくわくと元気をもらえる一冊。
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