今が人生の岐路
ここのところ、今、人生何度目かの岐路に立っているんだろうな、と感じる。
帰省するたびに、まざまざと目にする母の老い。
記憶が加速度的に衰えているのもそうだし、気分のむらが出るようになったのもそう。
何かを組み立てて考えるということも、できなくなってきたようだ。
あれほど働き者だった母が、疲れたと言っては横になっている様子に愕然とする。
年老いた親と、もっと一緒に過ごす時間を増やした方がいい。後悔しないように。
面倒を見ている兄弟の時間や心配を、一緒に担った方がいい。後悔しないように。
そして、そうするのであれば、東京の暮らしは、縮小していった方がいい。
自分にも、他の誰にも、等しく時間は過ぎていく。
手に入れた自由を手放したくはないが、自分一人の生き方にしがみつかない方がいい。
ヨーロッパ遠征をひとつの区切りに、これからの暮らし方を少し方向転換していくつもりだ。
そのためにも、今回の遠征に悔いがないよう、心しよう。