Climb every mountain

大自然の中にいるのがいちばん落ち着きます。40代後半からセミリタイヤ&節約生活をスタート、毎週のようにお山に登っています。

虫との闘い 高妻山

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金曜夜に都内を出発し、戸隠キャンプ場近くの駐車場で3時間ほど仮眠。
明くる5時より戸隠牧場の靄の中を歩き出す。目指す高妻山は2352.8m、単純標高差約1150m、コースタイム約10時間の手ごわい山だ。

樹林帯を沢に沿ってまずは一不動避難小屋まで、沢の徒渉が7、8回、鎖場が2箇所。難しいポイントではないが、どこもしっとり濡れているので滑らぬよう注意が必要だ。
小さな羽虫が時々付き纏い、煩わしい。呼吸を乱さぬようにゆっくり歩いたが、まずまずのペースで避難小屋に到着。覗いてみると小屋内は置き荷物もなく片付いており、14、5人程収容できそうだ。でも鬱蒼として、単独では泊まりたくない雰囲気・・。この”一”不動避難小屋から始まり、”二”釈迦、”三”文殊、、、”十”阿弥陀、というように、山頂までは数字を使った道標が目印となっている。

日が上がって来るが、相変わらず靄が多く、視界はない。おまけに羽虫の攻勢が激しくなってきた。普段、あまり虫には悩まされないほうだが、この日は違った。目に、口に、鼻に、耳に飛び込んで来る小さな奴ら!虫よけスプレーもすぐに効果が無くなってしまう。元々虫に刺されやすいメンバーのひとりは、足を止めた瞬間に押し寄せる虫に悲鳴を上げている。自分も耳と首筋をちくっと刺され、その後ずっと痛痒さに悩まされることになった。

白い靄の中、まとわりつく虫と道のアップダウンに苦しみながら黙々と歩く。道標の数字が増えて行くのだけが救いだ。

歩きはじめて5時間、最後の急登と岩場を上りきって山頂到着。風が気持ち良い!
虫もここまでは追いかけて来ない。風が雲を吹き飛ばし、時々青空が覗く。西に後立山連峰が見えはじめた。北には火打岳。ご褒美のような風景!

大休止の後、長い下りに心して下山を開始する。下りる間にもどんどん天気が好転し、後立山から南に槍穂高、北は妙高、黒姫も姿を現した。戸隠連峰の剣呑なギザギザ シルエットもくっきり。怖そうだなー、でもいつかあの稜線を歩いてみたい。

”六”弥勒の分岐から、来た道と異なる尾根ルートを取る。延々と続く急坂を、木や笹、鎖を頼りにひたすら下る。最後はみな無言。とにかく怪我なく下りなくては。
14時半、戸隠牧場まで戻ってきた。足はガクガクだが、牛がのんびりと草を食む姿に心からほっとする。夏山前哨戦としては十分でしょう、いやはや、良く歩きました。

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翌日も他の山に登るメンバーと分かれ、ひとり、岐路につく。
右の股関節痛が相当にひどい。
黙っていたが、行動を開始して6時間後くらいから痛み始め、最後2時間の下りは、だましだまし歩いた。
annee.hatenadiary.com

6、7時間が限界かなー、連泊して歩いたらどうなるんだろう、ヨーロッパ遠征もその前提だな、こりゃ・・。
帰りの電車や階段ではびっこを引きながら、ぐるぐる考え続けた。

次の週末はその遠征メンバーで訓練山行が入っている。そこの様子次第で、自分の行動予定を決めないと。

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